短期間だけ賃貸物件を契約したい。手続きの流れや短期契約の注意点を解説

短期契約できる賃貸の特徴!一般賃貸との違いを徹底解説

ウィークリーマンションなど、短期間の利用を目的とする賃貸物件の短期契約は、出張や家の建て替えなどで仮住まいを必要とする方にとって利用しやすい契約ではないでしょうか。

家具などが最初から備えられている点や、契約から入居までがスピーディーな点など、便利な点がたくさんあります。

この記事では、短期契約できる賃貸物件の特徴や、短期契約の賃貸と一般契約との違いを詳しくご紹介します。

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賃貸物件は短期間だけ借りられるの?

ここでは、賃貸物件を短期間で借りられるかどうかを解説します。

賃貸物件の短期契約とは?

賃貸物件といえば、一般的に2年更新の契約が多く、2年に満たない入居期間の場合は、違約金が発生することもあります。

一方、短期契約の場合は、1ヵ月や1週間など、あらかじめ入居期間が決まっていることがほとんどです。

ウィークリーマンション、マンスリーマンション、クォータリーマンションなどがあてはまり、出張や家の建て替えなどさまざまな理由で利用する方がいます。

一般賃貸と違い、家具が備えつけられている、手続きが容易などのメリットも多いです。

一般賃貸物件との違い

ここでは、短期契約の賃貸物件と一般賃貸物件の違いを一覧表で比較します。

短期契約の賃貸物件 一般賃貸物件
契約期間 1日〜
(マンスリーマンションは30日〜)
2年間が基本
敷金・礼金 発生しないケースが多い 家賃の2〜6ヵ月分
(物件によって異なる)
保証人 不要なケースもある 必要
(保証人がいない場合は保証会社を利用するのが基本)
家賃の支払い方 入居前に一括で前払い 月ごとに次月分を前払い
電気・水道・ガス 手続きなしで利用可能
料金は定額制が多い
入居者が手続きをおこない、利用料金を支払う
家具・家電 備えつけ 入居者が自分で用意する

短期契約で賃貸を借りる主なタイミング

ここでは、賃貸住宅を短期契約する主なタイミングをご紹介します。

建て替えやリフォーム時

家の建て替えやリフォームなどの仮住まいとして利用する方もいます。

家の建て替えは時期や家の規模にもよりますが、6ヵ月~1年ほどかかります。

そのため、短期契約で賃貸住宅を利用する方も多いようです。

仮住まい用の物件は、建て替えやリフォームをする自宅の近くで探すのがおすすめです。

近場であれば、生活スタイルが大きく変わることなく、これまでと同じように暮らせるでしょう。

なお、ウィークリーマンションなどは単身者向けのことが多く、家具や家電が収まりきらない可能性があります。

スペースに対して荷物が多い場合は、トランクルームなどの利用を検討しましょう。

一時的な出張や転勤・異動時

出張が1週間以上になる場合や、半年間の転勤などの一時的な住まいにも、短期契約の賃貸住宅がおすすめです。

ホテル泊になると自炊ができないこともあり、結果的に費用が多くかかってしまいます。

短期契約の賃貸住宅であれば、普段と同じように自炊や洗濯などができるため、ホテル泊よりもコストが抑えられます。

仕事の関係で短期契約の物件に住む場合は、立地の利便性に注目するといいでしょう。

なるべく職場に近いエリアを選ぶと、通勤時に便利です。

生活の拠点となるため、「スーパーが近くにあるか」「最寄り駅まで何分かかるか」などもチェックしておくのが賢明です。

受験や就職活動時

自宅から離れたエリアで受験する際や、就職活動をおこなう際に、短期契約の賃貸住宅に住むケースもあります。

備えつけの家具・家電を利用できることから、食事や洗濯のために外出する必要がなく、勉強などに時間をかけられるのがメリットです。

受験や就職活動のために物件を借りる際は、周辺環境が静かであるかをよく確認しましょう。

外部の音が気にならない物件を選ぶことで、勉強や面接対策などに集中しやすくなります。

同棲のお試しや結婚前の準備期間

同棲のお試しや結婚前の準備期間として、短期契約の賃貸住宅を利用するカップルも多いようです。

3ヵ月以上の利用期間で借りられるクォータリーマンションもあり、家具家電が一式揃っているため手軽にお試しの同棲を始められます。

ただし、マンスリーマンションなどを契約する場合は、定員数が決まっていることが多い点に注意が必要です。

単身者向けの物件にカップルで住むと、契約違反として追加料金の支払いや退去を命じられる可能性があります。

お試し同棲や結婚準備のために短期で賃貸契約するのであれば、定員が2人以上の物件を探しましょう。

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短期契約するならどこがおすすめ?

ここでは、短期契約できる賃貸物件の種類をご紹介します。

短期賃貸マンション

造りなどは、一般的なマンションとの違いはほとんどありません。

ただ、家具や家電が初めから備えられているため、初期費用を大きく抑えられます。

一般契約の場合、ガスや電気などのライフラインの契約は借主がしなければなりませんが、短期賃貸の場合は毎月の光熱費を前払いするシステムが多いようです。

ライフラインの契約が不要で、すぐに生活できる環境が整います。

そのため、手続きも容易に済む場合がほとんどです。

マンスリーマンションの費用相場は7〜10万円(1ヵ月あたり)、ウィークリーマンションの費用相場は4万円前後(1週間あたり)です。

都心部に物件を借りる場合は、より費用が高額になることもあります。

定期借家

定期借家とは、あらかじめ定めた契約期間の満了時に契約が終了する物件のことです。

一般的な普通借家のような更新はなく、契約期間が満了を迎えた際に貸主と借主が合意すれば、再契約が可能です。

再契約する際は、敷金・礼金などの費用を再度支払わなければいけません。

1年未満で契約できるケースもあるため、短期の賃貸住宅を探している方は選択肢に入れてみるといいでしょう。

定期借家の費用(1ヵ月あたり)は物件によってさまざまですが、一般的な相場よりもリーズナブルに借りられることが多いです。

シェアハウス

マンションに比べると、シェアハウスのほうが賃料が安い傾向にあります。

例えば東京都の場合、シェアハウスの1ヵ月あたりの費用相場は5万〜7万円程度です。

ただ、プライベートな個室はあるとはいえ、同じ家で複数人で生活するため、お風呂やキッチンなど共有スペースが多いことが特徴です。

シェアハウスの短期間利用を考えている場合、最低契約月数に注意しましょう。

物件によっては短期間の契約を受け付けていないこともあります。

民泊

マンションやシェアハウスと違い、個人宅に宿泊する民泊は、1日単位で宿泊が可能です。

地域や物件の広さなどによって異なりますが、費用相場の目安は1万円前後(1ヵ月あたり)です。

個人宅のため家具や家電はもちろん、寝具もついています。

家主と話をしたり、おすすめの場所を聞けたりと交流できるのも民泊の良い点ではないでしょうか。

下宿

下宿はシェアハウスに似ていますが、「管理人がいること」「食事が提供されること」が大きな違いです。

下宿先によっては門限などの細かいルールが決められているため、昨今のプライベートを重視する考えにはマッチしなくなってきています。

一方で、居室に備えつけの家具があったり、外観がきれいであったりと、時代の流れとともにスタイルを変化させた下宿もあります。

なお、下宿する際にかかる1ヵ月の費用相場は、食費込みで6万〜7万円程度です。

ゲストハウス

ゲストハウスは、主に旅行者を対象とした安価な宿泊施設です。

部屋のスタイルには、個室タイプや数人が泊まれる大部屋タイプなどがあります。

個室タイプの費用相場は4,800円〜、大部屋タイプの費用相場は2,800円〜です。

どちらも1泊あたりの料金のため、仮に1ヵ月借りる場合は以下の費用がかかります。

個室タイプ:14万8,800円〜(4,800円×31日)
大部屋タイプ:8万6,800円〜(2,800円×31日)

全国各地にあり、同部屋の方とコミュニケーションがとれるため、たくさんの方と交流したい方におすすめです。

ホテル

一時的に住む場所を探しているなら、ホテルも選択肢の一つです。

リネン類の交換や室内の掃除をスタッフに任せられるため、快適に過ごせるでしょう。

駅近の場所や周辺環境が充実したエリアにあることが多く、アクセスの利便性にこだわる方にも向いています。

一方で、ホテルに滞在する場合はコストが割高な点に注意が必要です。

一般的なビジネスホテルの費用相場は6,000円〜1万円程度で、仮に1ヵ月利用する場合は数十万円もの費用がかかる可能性があります。

短期契約の賃貸物件を借りるには?

ここでは、短期契約の賃貸物件を借りる際の流れを説明します。

手続きの流れ

短期契約の賃貸物件を借りる際は、以下の流れに沿って手続きしましょう。

手続きの流れ

  1. 申し込み
  2. 入居審査
  3. 必要書類の提出・契約の締結
  4. 賃料の入金
  5. 鍵の受け取り

まずは短期で契約したい物件を探し、良い物件があれば申し込みをおこないます。

申し込み時には身分証明書などが必要なため、事前に用意しておくと手続きがスムーズです。

そのあと、入居審査がおこなわれ、審査に通過した際は契約へと進みます。

契約の際に提出する主な書類は後述の、準備するものを参考にしてください。

契約後に賃料を入金し、貸主から鍵を受け取ると入居可能です。

準備するもの

短期の賃貸契約で提出する主な書類として、以下が挙げられます。

個人と法人で書類の種類が異なるため、準備する際は注意が必要です。

個人 法人
必要書類
  • 身分証明書のコピー
  • 印鑑
  • 定期建物賃貸借契約書
  • 物件使用者の身分証明書のコピー
  • 会社の謄本
  • 定期建物賃貸借契約書(社印の捺印が必要)

身分証明書として使えるのは、免許証のコピーや住民票などです。

住民票は自治体の窓口で交付してもらえるほか、郵送やコンビニで手続きできることもあります。

契約書に押印する印鑑は、実印・認印・銀行印のいずれかを用いるのが一般的です。

シャチハタの使用は認められないため、朱肉を使って押印するタイプの印鑑を用意しましょう。

なお、法人が契約する際に必要な会社の謄本は、法務局で取得可能です。

賃貸物件における短期契約のメリット

短期契約は一般契約と異なる特徴がいくつかあります。

ここでは、短期契約の特徴をご紹介します。

入居審査が通りやすい

一般契約では家賃支払い能力の有無などで審査が厳しくなることもありますが、短期契約の場合入居審査が通りやすい傾向にあります。

短期契約の賃貸住宅は家賃が前払いの場合が多いため、無職の方や専業主婦などでも審査に通りやすいです。

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家具が元からついている

家具・家電つきは、短期契約の賃貸住宅の魅力の一つです。

一般契約の場合は、借主が自分で揃えなければいけないことが多いでしょう。

家具・家電を揃えるだけでも大きな出費となるため、初期費用を抑えられるのもうれしいポイントです。

賃料以外のお金がかからない

一般契約の場合、敷金・礼金などの初期費用として、家賃とは別に2ヵ月分以上の賃料を支払わなければならないことがあります。

しかし、短期契約の場合は敷金・礼金がかからないことが一般的です。

また、電気やガスなどの利用料金も家賃に含まれていることがほとんどです。

手続きが比較的容易

短期契約の場合は手続きや審査が簡易的なため、契約から入居までに時間がかかりません。

一般契約の場合は審査や契約に時間がかかり、そのあと電気やガスの契約、開栓なども借主がおこなわなければなりませんが、短期契約の場合は電気やガスなどライフラインの手続きも不要です。

短期賃貸借契約で注意したいこと

短期契約を利用する際にはどのようなことに注意する必要があるのでしょうか。

ここでは注意すべきことを2点お伝えします。

内見ができない場合がある

入居者の入れ替わりが多い短期契約の物件は、内見を受け付けていないことが多いです。

内見可能の場合でも、入居者がいて内見できない場合もあります。

事前にどうしても部屋を見ておきたい方は、不動産や管理会社に問い合わせてみると良いでしょう。

入居予定の部屋と同じではなくても、似た造りの部屋を見せてもらえたり、撮影した写真や動画を確認できたりする場合があります。

基本的に賃料は前払いになる

短期契約の賃貸は基本的に前払いです。

契約期間が中長期になるとかなり高額になるため注意しましょう。

契約期間が数ヵ月にわたる場合や、費用面に不安を感じる場合には、契約前に相談してみましょう。

なかには、月払いに対応してくれる不動産会社もあるようです。

短期解約違約金が発生するかを確認する

契約期間よりも短期で退去する場合は、短期解約違約金が発生する可能性があります。

また、事情によって契約後に入居をキャンセルしたい場合も、所定の違約金がかかるのが一般的です。

違約金のルールは物件や管理会社によって異なるため、契約前に確認しておきましょう。

管理会社に問い合わせるほか、契約書の内容をチェックしておくことが大切です。

居住する人数によって追加費用が発生する可能性がある

短期契約できる物件は、入居する人数によって賃料が変動するケースも多いです。

例えば、単身者向けの物件に2人以上で入居したい場合、追加費用が発生する可能性があるため注意しましょう。

なお、物件によっては、賃料に加えて光熱費やクリーニング費用が割り増しで請求されることもあります。

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短期契約できる物件の特徴を知り、うまく活用しよう

短期契約の賃貸物件は、敷金や礼金などの初期費用を抑えられる代わりに、賃料が割高になることが多いです。

そのため、利用期間が長くなると一般賃貸とあまり差がでなくなることもあります。

短期契約の賃貸物件を検討している方は、一般賃貸と短期契約の賃貸にかかるトータルの費用を比べてみることも重要です。

これから短期契約をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

賃貸物件を探したい場合は、賃貸スタイルを利用するのがおすすめです。

賃貸スタイルには豊富な物件が揃っており、さまざまな条件から希望する物件を探せます。

ぜひ賃貸スタイルを活用し、ご希望に合った物件を探してみてください。

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