引っ越しの吊り上げ作業とは、運び入れたい荷物が室内から上層階に上げられない際に、ユニックやクレーンを使って荷物を外部から吊り上げ、窓やベランダから搬入出する作業のことです。
このページでは引っ越しの際の荷物の吊り上げ方の種類や手配先、料金相場などをご紹介しています。
物件と荷物と予算に合った方法を選ぶ参考になれば幸いです。
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引っ越しの際吊り上げ作業が必要になるケース
引っ越しで吊り上げ作業が必要なケースは、家具・家電・楽器などが大きすぎて玄関を通れないときや階段を通れないときなどです。
特に、ソファーや冷蔵庫、洗濯機、マットレスなど、サイズが大きく分解や再組み立てが難しいものが該当します。
また、建物面では、玄関が狭い場合や階段の幅が狭い、階段途中に曲がり角がある、エレベーターに入らない、作業員の作業スペースが確保できないなどの理由で、1階からの搬入が難しい場合は吊り上げ作業をする必要が出てきます。
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対象品と物件の測りかた
引っ越しで吊り上げ作業が必要かどうか、まずは対象の家具・家電や、物件の搬入出動線の幅や高さ、奥行きを測る必要があります。
対象物
荷物のサイズを測る箇所は以下のとおりです。
- 横幅
- 高さ
- 奥行き
また、取っ手などの飛び出している部分がある場合はその分の長さも測ります。
ソファなど、家具のなかには脚がネジ式で取れるものなどもあるので、コンパクトになる部分があればできるだけコンパクトにして測りましょう。
引っ越しを機に新しく購入したものは、ダンボールなどの梱包材に包まれている状態なことが多いので、梱包状態での横幅・高さ・奥行きを測っておきましょう。
物件
次に物件のサイズを測っていきましょう。
玄関など、搬出入経路上にある扉のサイズ
- 横幅
- 高さ
エレベーターや外階段など、共用部分のサイズ
- 横幅
- 高さ
- 奥行き
階段のサイズ
- 階段登り口の横幅・高さ・奥行き
- 階段の手すりの寸法を引いた横幅
- 踊り場の横幅・高さ・奥行き
測った数値より+10~20cm以上あれば、吊り上げは不要になる場合が多いです。
詳しくは作業をお願いする引っ越し業者さんに相談しましょう。
吊り上げ方法の種類
引っ越しの吊り上げ方法にはいくつか種類があります。
代表的なものをご紹介しましょう。
手吊り
手吊りは人力によって吊り上げる方法で、ロープなどを使って2〜3人がかりで荷物を持ち上げます。
手吊りは、荷物が軽量で2階程度までの吊り上げに適しています。
デメリットは、3階以上の場合手吊りでの対応が難しい点です。
クレーン車(ユニック)
クレーンで吊り上げて荷物を窓やベランダから搬入する方法です。
メリットは、高層階への吊り上げが可能な点、重量物にも対応できる点です。
クレーン車を利用する場合、以下のことに気を付ける必要があります。
- クレーン車を駐車するじゅうぶんなスペースがある
- 吊り上げる際、電線などの障害物がない
また、注意点としては、道路の占用許可やガードマンの手配が必要となる場合がある点と、タワーマンションは対象外な点です。
はしご型昇降機
クレーン車などの大型重機が停められない場所では、ハシゴに簡易リフトが付いたはしご型昇降機が便利です。
はしご型昇降機を使った吊り上げ方法は、手吊り同様2階までの引っ越し作業に対応しています。
はしご型昇降機が固定できるスペースが確保できれば良いため、作業スペースが狭くても対応可能な点がメリットです。
しかし、はしご型昇降機は特殊な機械なので、対応している業者さんが少ない点がデメリットです。
特殊作業車
高所作業車の『スカイデッキ』や『スカイポーター』などは、車両に伸縮アームとカゴが付いたタイプの作業車です。
クレーンによる吊り上げよりも作業効率と安全性が高く、車種にもよりますが5階程度までの吊り上げ搬入が可能です。
大手引っ越し業者さんは保有している場合が多く、対応してもらえる可能性も高い吊り上げ方法です。
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吊り上げ作業の料金相場
吊り上げ作業の種類別に、料金相場をご紹介します。
種類 | 料金相場 |
---|---|
手吊り | 1万0,000円程度~ |
クレーン車(ユニック) | 1万5,000円程度~ |
はしご型昇降機 | 2万0,000円程度~ |
特殊作業車 | 1万5,000円程度~ |
吊り上げ作業は引っ越し業者さんや家具家電の購入先販売店さん、便利屋さんなどに依頼できます。
利用する機材の種類や荷物の重量、階数、スタッフの人数などによって見積額は大きく変わるため、数社に見積もりを取るようにしましょう。
吊り上げ作業の料金を安く抑えるなら
吊り上げ作業の料金を安く抑えるなら、以下の方法を試してみましょう。
分解できる家具はあらかじめ分解する
ベッドやラック、ソファの足など、あらかじめ分解して運び出せる家具かどうか事前に確認しましょう。
一部分でも分解できれば運び出せるサイズになる場合もあり、吊り上げ搬入出を回避できる場合もあります。
買い替えを考える
新居の間取りが旧居より狭く、家具家電が搬入できないようなら、引っ越しを機に家具家電を買い替えるのも一つの方法です。
一括見積もりを活用する
家具家電の吊り上げ搬入を検討する際は、吊り上げに対応している複数の業者さんから見積もりを取ることが大切です。
家具家電の大きさや種類、建物の構造や作業環境によって、各社吊り上げ方法や費用が異なるからです。
状況によって希望の吊り上げ方法が対応不可の場合もあるため、見積もりの際は業者さんによる現地調査も必須です。
対応可能な複数の業者さんから見積もりを取り、自分の引っ越しにぴったりの業者さんを選びましょう。
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まとめ
引っ越しの際、吊り上げ作業が発生すると追加料金がかかってしまう可能性が高くなります。
まずは対象物と物件をしっかり計測して、吊り上げ作業が必要かどうか判断しましょう。
吊り上げ作業が必要な際は、複数の業者さんから見積もりを取り、自分にぴったりの業者さんを探してみましょう。
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