【保存版】賃貸トラブルの相談先とスムーズに解決するコツ

【保存版】賃貸トラブルの相談先とスムーズに解決するコツ

賃貸物件は自分の所有でない分、管理はおまかせで気軽に生活できるメリットがあります。

しかし、複数の方と同じ建物で暮らすため、さまざまな原因からトラブルが起きることがあります。

なかには緊急で対処しなければならないトラブルもあるため、スムーズに解決できるようしっかり備えておきたいものです。

この記事では賃貸物件で安心して暮らせるよう、トラブルが発生したときの適切な相談先と、スムーズに解決するためのコツを解説します。

賃貸でトラブルが起きたときの相談先は?

ここでは、賃貸物件でありがちなトラブルが起きたとき、どこに相談するとよいのかを解説します。

併せて相談に必要なものや注意点もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

隣人の騒音の場合

隣人の部屋から発せられている騒音の場合は、大家さんか不動産の管理業者に相談しましょう。

その際は、スムーズに伝えるため次のような情報をまとめておきます。

  • 騒音の頻度:「毎日」や「週に一度」など
  • よく発生する時間帯:規則性があれば「朝早く」や「深夜」などを、なければ発生した日時を記録しておく
  • どのような音か:楽器の演奏や衝突・破裂の音など
  • 発生している方角:部屋を特定できない場合は「階下」など大体の方角でも可

ゴミ出しや悪臭の場合

ゴミ出しや悪臭のトラブルは、まず大家さんか管理会社に相談します。

ゴミ出しのトラブルの場合は、出すゴミの種類が違う、出せる時間帯を守らない、粗大ゴミを放置したままなど、トラブルの内容をはっきり伝えましょう。

悪臭の場合は、まずその原因を突き止める必要があります。

ただ、悪臭の原因となっているものに対して住人が所有権を主張すれば、勝手に処分はできません。

早急な対処が難しい場合もあるため、できるだけ入居前に確認しておくことをおすすめします。

駐車場の無断使用の場合

賃貸物件に付随する駐車場が、誰かに無断使用されているときは、大家さんか管理会社に相談しましょう。

無断駐車されないようコーンを立てたり、車が傷つかないように張り紙をしたりする注意喚起も一つの策です。

ただし、無断駐車とはいえその車は誰かの「所有物」であることには注意しなくてはなりません。

勝手に動かして傷をつけてしまうと、最悪の場合訴訟にまで発展する恐れがあります。

悪質な場合は、車のナンバープレートや車種をメモする、または日付が入るカメラで撮った写真を提出するなどして、警察に相談し間に入ってもらうとよいでしょう。

室内の設備不良の場合

エアコンや給湯器など賃貸物件に備え付けの設備不良は、まず大家さんか管理会社に相談しましょう。

夏場など早急に修理するために自分で業者に依頼したくなるかもしれませんが、勝手に修理すると仕上がり具合や費用負担に関するトラブルになる可能性があるので避けるべきです。

天井からの水漏れの場合

天井から水が漏れてきたら、まず連絡するべきは大家さんか管理会社です。

原因を特定するには階上など自分の部屋以外も調べなくてはなりません。

その結果によって修理費を負担する人が決まります。

水漏れへの対処は、水漏れによる漏電の可能性もあるため、水道業者だけでなく電気会社にも連絡が必要です。

大家さんまたは管理会社に連絡すると、そのまま業者に修理の手配までしてくれることもあります。

ガス漏れの場合

ガス警報機が作動し、「ガス臭いな」と感じたら、すぐに下記の順に対応して契約しているガス会社に連絡しましょう。

  1. 大きく窓を開けて換気する(換気扇は絶対に使わない)
  2. ガスを使っていたら使うのをやめ、ガス栓を閉める
  3. ガスメーターの栓を閉める

ガス漏れは、非常に危険なことなので素早く対応する必要があります。

上記の手順は素早く済ませましょう。また同時に、次のようなことは絶対にしてはいけません。

  • 電灯などのスイッチに手を触れない(換気扇がすでに回っていたらそのままにしておく)
  • 室内でマッチやライターを使ったりタバコを吸ったりしない

相談してもトラブルが解決しない場合

まず相談はしてみたが、トラブルが解決しないときは、別の機関に相談してみましょう。

自分だけで無理に解決しようとせず、それぞれの専門家の力を借りるのが賢明です。

警察に相談する

警察は、犯罪や事故の発生には至っていなくても、相談は受け付けています。

最寄りの警察署の相談窓口に直接相談もできますが、全国共通の電話番号「#9110」(平日8:30〜17:15)へダイヤルすれば、管轄の警察本部などにつながって相談できます。

警察へ相談すれば、専門の職員が相談者のプライバシーの保護や心情・境遇などに配慮しながら対応してくれます。

内容によっては、他の専門の窓口や機関を紹介してくれることもあります。

実質的な不安の解消や納得できる解決が期待できるでしょう。

市区町村の窓口に相談する

住んでいる市区町村では、法律相談の一環として、賃貸物件でのさまざまなトラブルを弁護士に無料で相談できます。

一般に相談には事前予約が必要です。

相談できる日時は市区町村ごとに異なるため、市区町村の公式Webサイトや窓口で確認して申し込みましょう。

国民生活センターに相談する

国民生活センターは、商品やサービスなど消費生活全般にまつわるさまざまな苦情や問い合わせなどの相談を受け付けています。

相談窓口は全国にありますが、まず相談するなら全国共通電話番号「188」(局番なし)にかけるとよいでしょう。

ただし、受付時間は窓口によって異なります。

下記Webサイトで最寄りの窓口を確認して利用しましょう。

公式Webサイト:全国の消費生活センター

法テラスに相談する

法テラス(日本司法支援センター)は、法的なトラブルの相談を気軽にできるよう国が設けた窓口です。

内容に応じて適用できる法的な制度や適切な相談窓口を紹介してもらえるうえ、経済的な余裕のない方には、一定の条件の下で弁護士の無料法律相談を受けることができます。

電話番号と公式Webサイトは次のとおりです。

法テラス
電話:0570-078374(平日9:00〜21:00、土曜9:00〜17:00)

公式Webサイト:法テラス・サポートダイヤル

設備トラブルの修理費用負担について

生活に必要な設備の故障については、契約で負担区分が明記されており、入居者の負担が発生する場合があります。

通常正しい使い方をしていて故障した場合は、原則として大家さんが修理費用を負担します。

逆にいえば、明らかに通常とは違う使い方で故障した場合は、入居者に費用の負担を求められる可能性があります。

ただし、入居者が勝手に修理はできません。

賃貸物件とその設備の所有者はあくまで大家さんであり、どのように修理するかを決めるのも大家さんです。

設備トラブルが発生したら、すぐに大家さんか管理会社に相談するようにしましょう。

>>賃貸借契約書とは?トラブルを防ぐポイントから必要書類も紹介!

賃貸のトラブルをスムーズに解決するコツ

賃貸物件でのさまざまなトラブルをスムーズに解決するには、コツがあります。

賃貸借契約書の内容を確認する

賃貸借契約書には、多くの場合さまざまなトラブルが発生したときの対処方法や連絡先などが記載されています。

緊急時にすぐ確認できるよう置き場所を決めておくとよいでしょう。

そうすれば素早く連絡できるので早めに解決できるはずです。

相談前に話すことを整理する

トラブルが発生すると、緊急であるあまりに焦ったり感情的になったりして頭が混乱してしまいがちす。

頭が混乱していると、伝えるべきことが抜けてしまったり、何を言いたいのかわからなくなったりして解決できなくなるかもしれません。

そのため、相談する前は、まず冷静に伝えたいことを整理すべきです。

必要なことをメモに書き出すなどして、漏れがないか確認しましょう。

証拠写真・動画を撮影する

困った現状を伝えるには、誰もがそうとわかる証拠も必要です。

スマートフォンやデジタルカメラなどで写真や動画を撮影しておけば、証拠として状況を正確に伝えることができます。

加えて、写真や動画に日時を記録しておくのがおすすめです。

後日伝えるとき、より説得力のある証拠になるでしょう。

まとめ

賃貸物件で暮らすことは、周囲の状況や住人と関わりながら暮らすことでもあります。

自分だけの問題ではなく、騒音や水漏れなど他の住人も絡んでくるトラブルもたくさんあります。

トラブル発生時に慌てずに対処するには、適切な相談先を把握しておくことが大切です。

またトラブルをスムーズに解決するには、内容をうまく伝え、それを示す証拠も示すことも重要です。

発生したらまず冷静に状況を見極めて相談し、証拠を示してスムーズに解決できるよう努めましょう。

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