一般にUR都市機構とも呼ばれているUR賃貸は独立行政法人都市再生機構が管理・運営する賃貸住宅です。
物件はファミリー層向けの2DKや、3K・3LDKなどの間取りが多い傾向にあります。
しかしながら、UR賃貸にも一人向けの物件があり、一般の賃貸物件よりも多くのメリットがあります。
ただし、賃貸契約をするにあたっては、いくつかの注意が必要です。
この記事では、UR賃貸のメリットや注意点を詳しく解説しています。
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一人暮らしでもUR賃貸は借りられる?
UR賃貸は、家族で入居する人向けの物件が多いのはそのとおりです。
しかしながら、一人暮らし向けの物件もあるため、空きがあれば借りることができます。
単身者がUR賃貸物件への入居を希望する場合は、契約者の平均月収額がURの定める基準月収額を超えていれば賃貸契約は可能です。
さらに、入居開始日がUR規定日の1ヵ月以内の条件を満たすことで、入居がOKとなります。
UR賃貸で一人暮らしがおすすめの人
一人暮らしを希望する人にとって、UR賃貸物件への入居をおすすめできるケースがいくつかあります。
そのなかでも、代表的なケースを以下に5点ご紹介します。
初期費用を安く済ませたい人
普通の賃貸物件では、賃貸契約時に敷金や礼金に加えて不動産業者への仲介手数料などが必要です。
例えば、1ヵ月分の家賃が7万円とすると、初期費用の相場は約37万円余りとなります。
UR賃貸では、礼金や仲介手数料などが不要であり、普通の家賃相場と比較して2~3ヵ月分の家賃相当額の節約が可能です。
更新料を払いたくない人
一般の賃貸物件では、賃貸契約に2年ごとの更新手続きが規定されていることが大半です。
更新料金は家賃1~2ヵ月分相当の金額が一般的で、家賃が7万円ならば2年に一度7万円~14万円の負担がかかることになります。
UR賃貸では、更新手続きが不要です。
UR賃貸ならば2年に1回かかる2~3ヵ月分の家賃相当金額の負担なしのメリットがあります。
保証人がいない人
通常の賃貸物件契約では、契約の際に保証人が必要とされるのが一般的です。
したがって、賃貸物件で一人暮らしをしたくても、保証人になってくれる人物が身近にいなければ断念せざるを得ません。
UR賃貸ならば、保証人なしで賃貸契約ができます。
保証人を探したり依頼したりする手間が省けることも、UR賃貸のメリットです。
広い間取りに住みたい人
都市再生機構の独立行政法人が管理するUR賃貸は、民間の不動産業者とは異なります。
全国規模で多種多様な部屋のタイプがあり、間取りの種類も豊富です。
民間の賃貸物件と比較しても、家賃は同額レベルながら広い間取りの物件も多く、広いスペースでのゆとりある賃貸ライフを望む人に適しています。
高齢者
UR賃貸には高齢者の居住の安定確保に関する法律に準じた、高齢者向け優良賃貸住宅があります。
規定以下の年収の人に対し、家賃負担の軽減措置がとられており、一人暮らしの高齢者向きの物件です。
高齢者向け優良賃貸住宅には、床の段差がほとんどなく、要所に手すりを設置するなど高齢者の安全に配慮した工夫が施されています。
高齢で一人暮らしをするなら、UR賃貸の物件が適しているでしょう。
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UR賃貸で一人暮らしをする際の注意点
UR賃貸での一人暮らしには、メリットが多い反面、注意すべき点もあります。
UR賃貸での一人暮らし用の物件を探す際の注意点を6つご紹介しましょう。
一般的な物件よりも家賃が高い
UR賃貸は、一般的な物件に比べて家賃が高めに設定されている傾向があります。
これは、UR賃貸がゆとりある生活のための住環境提供を掲げ、一般的物件よりも間取りを広くしているためです。
初期費用が安く済むことは、UR賃貸の大きなメリットですが、毎月の家賃は一般の賃貸よりも高めな物件があることを知っておきましょう。
立地が悪い
UR賃貸は、いわゆる団地のような昔ながらの物件も多い傾向があります。
最寄りの駅が遠く、バスでの乗り換えが必要との立地条件に難がある場所も多いようです。
また、オートロックがなくエレベーターもないため、セキュリティー面や利便性に欠ける古い築年数の物件も多くみられます。
UR賃貸で一人暮らしをするなら、これらのマイナス面を考慮して選択するべきでしょう。
ペットの飼育ができない物件が多い
UR賃貸は、ペットNGの物件が多く、ペットOKのペット共生住宅でも一般の物件よりも飼育する条件がかなり厳格に定められています。
例えば、犬は10キロ以下で狂犬病予防注射の証明書提出が求められます。
猫の場合は、個体識別用のマイクロチップを体内に埋め込む手術が必要で、飼主は手術費用を自己負担したうえで証明書を提出しなければなりません。
ペットと暮らしたい人にとって、UR賃貸は厳しい物件でしょう。
空室が少ない
元来、UR賃貸は主に家族層向けに建築された物件であり、間取りもワンルームや1Kタイプは少ない傾向があります。
したがって、一人暮らし用の部屋の空きも少なく、空いても申し込みが殺到しすぐに埋まってしまうことが大半です。
特に、都市部ほどその傾向が高く、一人暮らし用の部屋が空くのを待つ必要があるため、すぐにでも入居したい人はUR賃貸の物件は断念せざるを得ないのが実情です。
審査の基準が厳しい傾向がある
一般の賃貸物件でも契約時に入居審査を実施しますが、UR賃貸は一般賃貸に比較して審査基準が厳しく、一般賃貸ではOKでもUR賃貸はNGのケースも珍しくありません。
例えば一人暮らしの場合、一般賃貸は家賃の3倍の月収といわれているのに対し、UR賃貸は家賃の4倍の月収が必要です。
UR賃貸では、年収が多い家族層では、一般賃貸よりも審査が緩いケースもあります。
しかしながら、一人暮らし用の場合、UR賃貸の審査は一般賃貸よりも厳しい傾向にあるでしょう。
家賃滞納があると強制退去の可能性がある
UR賃貸は、入居希望者が多い物件だけに、賃貸契約違反に関しても厳格な対応が知られています。
特に家賃の滞納には厳しく対応しており、家賃を3ヵ月以上滞納すると訴状が送達され、さまざまな手続きや裁判へと進んだのち、最後は強制退去が執行されます。
また仮に強制退去となっても延滞した家賃の請求は続き、債務から逃れることはできず、どうしても支払いができなければ、最悪の場合は自己破産するしかありません。
したがって、家賃滞納の不安がある人は、UR賃貸への入居はあきらめるのが賢明でしょう。
UR賃貸での一人暮らしは、慎重に検討しよう
この記事では、UR賃貸で一人暮らし用の物件への入居を考えている人のために、UR賃貸の特徴と契約内容そして注意点を、項目ごとに詳しく解説しました。
UR賃貸のメリットとデメリットの両方をよく吟味し、慎重に検討したうえで、予算・条件面を自身の希望と天秤にかけて決めるようにしましょう。
賃貸スタイルでは、一人暮らし用の賃貸物件を豊富な数のなかから探せます。
ぜひ検索してみてください。
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