引っ越しのときの書類手続きはまず転出届から！引っ越すときは住民票の住所を変更するために、“転出届”と“転入届”、または“転居届”の提出が必要になります。ここでは旧居での手続きが必要な転出届、または転居届について解説します。提出時に必要なものや、転出届を出し忘れたときの対処法、市区町村役所に行けない場合の郵送方法などを一緒に見ていきましょう。
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目次
引っ越しに必要な行政書類、それが転出届！
引っ越すときに住民票の住所を変更するためには、旧居地で“転出届”を、新居地で“転入届”を提出する必要があります。また、“転出届”は“転居届”の提出になる場合もあります。
まずは2つの違いを理解していきましょう。
他の市区町村への引っ越しなら転出届
現在住んでいる市区町村とは異なる地域に引っ越す場合に必要な手続きです。
同じ市区町村に引っ越す場合は、転出届の代わりに“転居届”を同一窓口に提出します。
同じ市区町村内の引っ越しなら転居届
住所が変わる際に必要な手続きです。
今住んでいる市区町村と、同じ市区町村内に引っ越す場合提出します。転居届を提出することで“住民票”に記載してある住所を変更してもらえます。
転出届はいつから出せる？何が必要？
転出届の提出時期は引っ越しの14日前?当日です。旧居地での手続きになるので、うっかり忘れてしまわないように注意しましょう。
いっぽう、転居届は住所地を変更してから提出します。引っ越し前に変更はできません。引っ越しの当日?14日以内に提出しましょう。
転入届や転居届を出し忘れると、最大5万円の罰金が課せられることがあるため、期間内に手続きをおこないましょう。
ただし、進学や転勤、単身赴任などの一時的な引っ越しの場合、住民票の手続きをしなくても罰金対象とはなりません。しかし、自治体からの重要書類が住民票に記載されている住所に届くことになるので、その点は注意してください。
転出届に必要なもの
| 対象 | 異なる市区町村に引っ越す方 |
|---|---|
| 提出場所 | 引っ越し前の市区町村役所 |
| 提出期限 | 14日前～当日 |
| 必要なもの | ・本人確認書類 ※運転免許証、パスポートなど顔写真入りのもの ・印鑑 |
| 郵便対応 | 可能 |
| 手続き後渡される書類 | 転出証明書 |
転居届に必要なもの
| 対象 | 同一市区町村に引っ越す方 |
|---|---|
| 提出場所 | 旧・新住所を管轄する市区町村役所 |
| 提出期限 | 当日～14日以内 |
| 必要なもの | 本人確認書類 ※運転免許証、パスポートなど顔写真入りのもの 印鑑 |
| 郵便対応 | 不可 |
忙しい方は代理人申請を活用しよう
忙しくてなかなか市区町村役所に足を運べない方は、転出届・転居届ともに代理人申請が可能です。必要書類をことづけて、申請をお願いしましょう。
代理人申請に必要なもの
- 委任状
- 代理人の本人確認書類 ※運転免許証、パスポートなど顔写真入りのもの
- 代理人の印鑑
- 委任した人の本人確認書類のコピー ※運転免許証、パスポートなど顔写真入りのもの
転出届・転居届ともに、同一世帯の家族(妻や子ども、両親など)であれば、本人以外の人が委任状なしでも手続きをおこなうことができます。
逆に、同居していても同一世帯ではない家族の場合委任状が必要になります。ご注意ください。
忙しい＆頼める人がいないなら郵送が便利
転出届を提出できないまま遠方へ移ってしまった場合など、自ら市区町村役所ヘ行って手続きするのが困難な場合、郵送での手続きが可能です。
ただし、同一市区町村内の引っ越しのとき提出する転居届は、郵送対応してもらえないので気をつけましょう。
郵送の手順
・郵送用紙を旧居を管轄する市区町村役所のWebサイトからダウンロードする。
▼
・ダウンロードした転出届を印刷し、必要事項を記入する。
▼
・添付する必要書類を用意する。
▼
・返信用封筒に切手を貼り、転出届・添付書類とともに郵送する。
▼
・返信を受け取る。
郵送の注意点
・郵送用紙は自分でダウンロードし、印刷する必要があります。
・郵送の際は個人情報が含まれているため、“簡易書留”や“レターパック”など、セキュリティー性のあるものでやりとりしましょう。
・マイナンバーカードを持っている場合、提出期間内なら転出証明書を発行してもらわなくても転入届の手続きができます。
・窓口に比べて郵送日数がかかるため、手続きに時間がかかります。余裕を持って手続きをおこないましょう。
転出届をもらったら次の手続きは転入届
転出届を出しただけでは住所不定状態になってしまいます。
引っ越しから14日以内に、新しい住所地で転入届を提出しましょう。転居届と同様に、転入届も郵送での提出はできないので、市区町村役所ヘ行って手続きします。転入届も他の届出と同様、代理人申請ができるので忙しい方はそちらもご活用ください。
転入届に必要なもの
| 対象 | 異なる市区町村に引っ越す方 |
|---|---|
| 提出場所 | 引っ越し後の市区町村役所 |
| 提出期限 | 当日～14日以内 |
| 必要なもの | ・転出証明書 ・本人確認書類 ※運転免許証、パスポートなど顔写真入りのもの ・印鑑 |
| 郵便対応 | 不可 |
転出届を出し忘れたときはどうしたらいい？
転入届を提出するには、転出届を出したときに発行してもらえる“転出証明書”が必要です。
転出届を出し忘れていることがわかった時点で、代理人申請や郵送などを使って、早急に手続きをおこないましょう。悪質性が認められない場合、罰金の対象外になる場合もあります。
海外への引っ越しのとき、転出届は必要？
海外へ1年以上移住する場合も転出届の手続きは必要です。このとき転出証明書は発行されず、現住所の住民票は“除票”になります。1年未満なら国内に住所を残しての引っ越しとなり、“除票”にはなりません。
まとめ
転出届と転入届はセットです。どちらも忘れないように気をつけましょう。
また、役所でおこなう手続きは転出・転居・転入届の他にもあります。同時におこなえる手続きは一緒におこなったほうが効率がいいので、自分にはなんの手続きが必要か、事前にチェックしてから市区町村役所に行くことをおすすめします。
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