礼金とは、賃貸物件を借りる際に大家さんへのお礼として支払うお金です。
目安として家賃1ヵ月分の金額がかかりますが、交渉次第では礼金を値下げしてもらえるケースもあります。
少額でも値下げ交渉に応じてもらえれば、初期費用の負担を軽減できるでしょう。
この記事では、礼金の相場やスムーズに交渉するコツ、礼金の交渉に応じてもらいやすい物件の特徴などを解説します。
初期費用を抑えたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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礼金の相場とは?
礼金とは、賃貸物件の入居時に大家さんへ支払うお金のことです。
物件を貸してもらうことへのお礼という意味合いがあるため、一時的に預ける敷金とは異なり、退去しても返還されません。
礼金の支払いが必要かどうかは、物件によって異なります。
礼金あり・なしの割合をみてみましょう。
| 礼金あり | 礼金なし | 無回答 | |
|---|---|---|---|
| 2019年度 | 41.7% | 52.3% | 6.1% |
| 2020年度 | 41.6% | 48.2% | 10.2% |
| 2021年度 | 45.9% | 6.4% | 7.7% |
参照:国土交通省「令和3年度住宅市場動向調査」
礼金があったと回答した世帯に比べると、礼金なしの物件に入居した世帯のほうがやや多い結果でした。
同調査では、礼金として家賃の何ヵ月分を支払ったのかも確認できます。
調査対象は三大都市圏(首都圏・中京圏・近畿圏)です。
| 1ヵ月未満 | 1ヵ月ちょうど | 1ヵ月超2ヵ月未満 | 2ヵ月ちょうど | |
|---|---|---|---|---|
| 2019年度 | 1.3% | 71.7% | 5.5% | 13.1% |
| 2020年度 | 3.7% | 66.8% | 3.7% | 18.9% |
| 2021年度 | 3.5% | 72.1% | 5.4% | 14.7% |
参照:国土交通省「令和3年度住宅市場動向調査」
礼金の月数の平均を見ると、家賃1ヵ月分を礼金として支払うケースが多いことがわかります。
礼金は交渉できる?
賃貸を契約する際、大家さんに礼金の値引き交渉をしても問題ありません。
値引き交渉の際は、大家さんと直接話をするのではなく、不動産会社に仲介してもらうのが一般的です。
礼金は退去時に返還されないうえに、目安として家賃1ヵ月分のお金が必要なため、入居者にとっては大きな負担がかかります。
国土交通省の調査では、「契約時に困ったこと」の回答に「敷金・ 礼金などの金銭負担」を挙げる方が半数近くいました。
交渉によって礼金を減額してもらえれば、引っ越し時の負担を抑えられるでしょう。
ただし、礼金の値引き交渉が必ずしも成立するとは限りません。
無理に交渉しようとすると印象が悪くなり、入居を断られる可能性もあるため注意が必要です。
礼金の交渉をする流れ
礼金の値引き交渉は、以下の流れで進めましょう。

- 内見して住みたい部屋を決め、賃貸契約したい旨を不動産会社に伝える
- 見積もりを提示された際に礼金の値引き交渉をお願いする
- 申し込み手続きの完了後、不動産会社が大家さんに交渉する
重要なポイントは、礼金を減額してほしい旨を申し込み前に伝えることです。
申し込み後は管理会社や保証会社などでも手続きが始まるため、礼金の値引き交渉が難しくなります。
多くの関係者に迷惑がかかるうえに、大家さんからの印象も悪くなるでしょう。
不動産会社から賃貸契約の見積もりを提示されたタイミングで、早めに相談しておくのが賢明です。
礼金の交渉をするコツ
礼金の負担を軽減したいなら、スムーズに交渉するコツを押さえておきましょう。
あわせて、以下の記事も参考にしてみてください。
>>賃貸の初期費用の値下げを交渉したい!タイミングや交渉できる項目は?
>>賃貸の家賃交渉のコツ!入居前・入居後のタイミング別の交渉術
契約の意思表示をする
礼金の値下げをお願いする際は、契約の意思表示をすることが大切です。
大家さんにとって、入居するかわからない方の交渉に応じるのは不安が大きいと考えられます。
最終的に契約してもらえなければ、交渉にかかった時間が無駄になってしまうでしょう。
その点、値引き交渉後に契約する意思を見せると、「家賃収入が確定するなら値下げに応じよう」と思ってもらいやすくなるため、交渉成立の可能性が高まります。
大家さんの安心材料として、契約する意思があることをきちんと伝えましょう。
閑散期を狙う
礼金の負担を抑えて引っ越したいなら、4~8月の閑散期を狙うのがおすすめです。
閑散期は部屋を探す方が減ることから、大家さんにとっては家賃収入が途絶えるリスクがあります。
一般的に、大家さんは「礼金を値下げしてでも空室を埋めたい」と考えるため、交渉に応じてもらえる可能性が高くなります。
引っ越しのタイミングにこだわりがないのであれば、閑散期を狙って物件を探すのが得策です。
良い印象を与える
礼金の値下げ交渉をする際は、言葉遣いや相手に与える印象にも気を配りましょう。
大家さんと直接話をする不動産会社に良い印象をもってもらうことは、交渉をスムーズに進めるうえで重要なポイントです。
高圧的な態度や言葉遣いは、人間性を疑われることになりかねません。
好印象を与えられるように、低姿勢かつ丁寧な話し方を意識することが大切です。
礼金の代わりに短期解約違約金を設定する
交渉成立の可能性を高める手段として、礼金の代わりに短期解約違約金を設定する方法もあります。
短期解約違約金とは、一定期間内に退去することになった場合に、通常の退去費用に上乗せして支払うお金のことです。
短期解約違約金が設定されていれば、仮に短期間で解約された場合でも、大家さんは収入減のリスクを抑えられます。
すでに取り決めがある場合は難しいものの、値下げ交渉の交換条件として短期解約違約金の設定を提案してみるといいでしょう。
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礼金の交渉が成立しやすい物件
賃貸物件のなかには、礼金の交渉が成立しやすい物件があります。
礼金の負担を抑えたい方は、以下に該当する物件を探してみるのがおすすめです。
礼金が高い物件
礼金が高い物件は、値下げ交渉に応じてもらえる可能性があります。
目安として、礼金が家賃1ヵ月分を超える場合は交渉の余地があるでしょう。
また、交渉時の説得力を高めるために、同じエリア内かつ条件が似ている物件の情報を集め、相場観を身につけておくことが大切です。
長く入居者のいない物件
空室状態が続いている物件も、礼金の交渉が成立しやすい傾向があります。
なぜなら、入居者がいない期間は収入が減ることになり、大家さんは早めに空室を埋めたいと考えるからです。
長く入居者がいないかどうかは、不動産会社に相談すると教えてもらえます。
礼金を抑えたい場合は、空室状態が続いている物件に絞って探してみるのがおすすめです。
条件の悪い物件
以下の条件に該当する物件も、礼金を値下げしてもらいやすいでしょう。
- 北向き
- 築年数が古い
- 駅から15分以上離れている
- 生活しにくい周辺環境 など
条件の悪い物件は敬遠されやすく、空室になりがちです。
大家さんは礼金を安くしてでも入居してもらいたいと考えるため、交渉成立の可能性が高くなります。
家賃が高い物件
礼金をなるべく安くしたい場合は、家賃が高い物件も狙い目です。
相場よりも家賃が高い物件は不人気になりやすく、入居者が集まりにくいと考えられます。
大家さんは空室状態が続くことを避けたいと考えるため、入居してもらう代わりとして礼金の値下げ交渉に応じるケースが多いです。
礼金のない物件もある
入居時の負担を抑える方法として、礼金なしの物件を選ぶのも手です。
はじめから礼金の支払いがない物件を選べば、値下げ交渉する必要がありません。
ただし礼金なしの物件は、立地や設備面の条件が悪いことも珍しくありません。
礼金ありの物件に比べて家賃が高いことも多く、初期費用の負担を抑えられる一方で、月々の家賃支払いが重くのしかかることも考えられます。
礼金の負担だけにとらわれず、初期費用と家賃のバランスも考慮して物件を探すことが大切です。
>>賃貸物件でこだわるべき条件とは?後悔しない優先順位の決め方を解説
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初期費用を抑えたいなら礼金の値下げを交渉してみよう
賃貸契約時に大家さんへのお礼として支払う礼金は、交渉次第で値下げしてもらえます。
自分で直接交渉するのではなく、不動産会社に仲介してもらうのが一般的です。
交渉をスムーズに進めるためには、不動産会社に良い印象をもってもらえるように心がけましょう。
また、闇雲に申し込みをせず、礼金の交渉がしやすい物件に絞って探すことも大切です。
賃貸スタイルでは礼金なしの物件を効率よく探せるため、礼金を抑えたい方はぜひ活用してみてください。
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賃貸契約でかかる初期費用の全体像については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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