家族が増えると、そのぶん必要なスペースや気にすることが増えます。
今子どもがいる、生まれる予定があるという方は、今後の物件選びの基準について知りたい方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、現役のお母さん・お父さんが賃貸を選ぶ際に重視しているポイントを調査し、結果をもとにランキングを発表します。
子育てしやすい賃貸物件の選び方やおすすめの物件の特徴についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
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目次
お母さんが賃貸を選ぶ際に一番重要視するのは「間取り」
子どもがいる20代~30代の女性を対象に、賃貸を選ぶ際に重要視しているポイントを調査しました。
お母さんが賃貸を選ぶときのポイントランキングの結果は、以下のとおりです。
順位 | 重視するポイント | 割合 |
---|---|---|
1位 | 間取り | 65.7% |
2位 | 家賃 | 58.1% |
3位 | 立地・周辺環境 | 52.0% |
4位 | 築年数 | 42.2% |
5位 | 子どもの学校までの距離 | 38.7% |
6位 | 住宅の設備 | 30.2% |
7位 | 通勤時間 | 28.5% |
8位 | 最寄駅までの距離 | 27.6% |
9位 | 最寄りの路線や駅 | 22.7% |
10位 | 壁の薄さ・厚さ | 21.5% |
お母さんが賃貸を選ぶ際にもっとも重要視するのは、「間取り」という結果になりました。
部屋の間取りは、家族のコミュニケーションや子どもの安全性、家事の効率化などに直結する重要な要素です。
お母さんは家庭内で家事や育児の役割を担うことが多いため、なるべく家事と育児が両立しやすい「間取り」を最優先に賃貸を選ぶ方が多いと考えられます。
意外にも「子どもの学校までの距離」は5位という結果でした。
多少距離があったとしても、歩くことで体力がつく、友達とおしゃべりをしながら通えるなどのメリットがあるため、他の要素を優先するお母さんが多かったのかもしれません。
お父さんが賃貸を選ぶ際に一番重要視するのは「家賃」
次に、子どもがいる20代〜30代の男性を対象に、賃貸を選ぶ際に重要視しているポイントを回答してもらいました。
お父さんが賃貸を選ぶときのポイントランキングの結果は、以下のとおりです。
順位 | 重視するポイント | 割合 |
---|---|---|
1位 | 家賃 | 56.8% |
2位 | 間取り | 52.4% |
3位 | 立地・周辺環境 | 45.1% |
4位 | 築年数 | 31.6% |
5位 | 通勤時間 | 28.6% |
6位 | 子どもの学校までの距離 | 26.7% |
7位 | 最寄り駅までの距離 | 26.2% |
8位 | 住宅の設備 | 20.4% |
9位 | 最寄りの路線や駅 | 16.5% |
10位 | 面積 | 16% |
一方、お父さんが賃貸を選ぶ際に一番重要視するのは「家賃」という結果になりました。
今の生活費だけでなく、子どもの教育費など将来のことも考えると、毎月支払う家賃はなるべく安く抑えたいところです。
一家の稼ぎ頭として責任感を抱き、安定して支払い続けられるかどうかを重視するお父さんが多いのかもしれません。
また、お母さんのランキングと比べて「通勤時間」が7位→5位、「最寄駅までの距離」も8位→7位と順位が上昇しており、お母さんよりも交通の利便性を重視する傾向があることが分かりました。
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家族で賃貸を選ぶ際に一番重要視されているポイント
お母さんとお父さんの投票を合算した、家族で賃貸を選ぶときに重要視する賃貸のポイントランキングの結果は以下のとおりです。
順位 | 重視するポイント | 割合 |
---|---|---|
1位 | 間取り | 60.7% |
2位 | 家賃 | 57.6% |
3位 | 立地・周辺環境 | 49.5% |
4位 | 築年数 | 38.2% |
5位 | 子どもの学校までの距離 | 34.2% |
6位 | 通勤時間 | 28.5% |
7位 | 最寄り駅までの距離 | 27.1% |
8位 | 住宅の設備 | 26.5% |
9位 | 最寄りの路線や駅 | 20.4% |
10位 | 壁の薄さ・厚さ | 19.3% |
第1位に輝いたのは、2位の「家賃」で3.1%とわずかの差で「間取り」でした。
また、お母さんのランキングでは7位、お父さんのランキングでは5位だった「通勤時間」が間をとって6位にランクインしています。
その他の項目に関しては、父母合算による大きな順位変動は見られませんでした。
それでは、家族で賃貸を選ぶときは上記のポイントについてそれぞれどのような点をチェックすべきなのでしょうか?
詳しい見方や注意点などをご紹介します。
第1位「間取り」
子育てに必要な広さは、子どもの人数や年齢によって異なります。
乳幼児が1人の場合は1LDKの広さでも十分ですが、子どもが成長すると子ども部屋が必要になるため2LDK以上がおすすめです。
子どもが2人の場合は、個室が3〜4室確保できる3LDKや4LDKの間取りがおすすめといえます。
また、間取り選びでは家事導線が良いか、子どもに目が届きやすいかどうかも重要なポイントです。
家事の効率化が図れる水回りを1ヶ所に集めた間取りや、料理しながら子どもの様子が見られる対面式のオープンキッチンなどがお母さんに人気となっています。
>>1LDKはどんな間取り?住むメリットやおすすめのケース、賃貸物件を選ぶポイント | 賃貸の物件探し | 賃貸スタイルコラム
>>2LDKはどんな間取り?住むメリットやおすすめのケース、賃貸物件を選ぶポイント | 賃貸の物件探し | 賃貸スタイルコラム
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第2位「家賃」
毎月発生する固定費が節約できれば、そのぶん貯金や他のことに使えるお金が増えます。
家賃は固定費のなかでも大きな割合を占めるため、子どもの教育費などを見据えて安く抑えたいと考えるお母さん、お父さんが多いようです。
家賃はよく給料の3割が目安といわれますが、2割まで抑えると生活にも余裕が出て、貯金に回すお金もしっかり確保できます。
また、賃貸物件の契約には家賃の他に敷金や礼金などの初期費用が必要となりますので、それらを含めたトータル金額で比較検討するようにしましょう。
第3位「立地・周辺環境」
家族で賃貸を選ぶときに重視するポイント第3位は「立地・周辺環境」でした。
治安の良さや買い物などの利便性、子どもが遊べるスポットがあるかなど、子育てに向いている環境かどうかをチェックするお父さん、お母さんが多いようです。
第4位「築年数」
家族で賃貸を選ぶときに重視するポイント第4位は「築年数」でした。
賃貸物件の築年数は家賃に大きく影響するため上位にランクインしたと考えられます。
築年数が浅い物件は、見た目や設備面、耐震性やセキュリティなどの安全面にメリットがあります。
一方、築年数がある程度経過している物件でも正しくメンテナンスや修繕がおこなわれていれば十分快適に住むことが可能です。
単純に新しい建物が好まれるというよりも、築年数と家賃のバランスを考えて選ぶお母さん、お父さんが増えてきているようです。
>>築年数が古い賃貸のメリット・デメリット、優良物件の見分け方
>>賃貸物件の築年数は家賃に影響する?耐震基準の見分け方も解説
第5位「子どもの学校までの距離」
子どもが通う保育園や幼稚園、学校との距離を重視するお母さん、お父さんも多いようです。
文部科学省の「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引」では、徒歩または自転車で通学する場合、小学生の場合はおおむね4キロ以内、中学生の場合は6キロ以内の距離が基準とされています。
子どもが未就学児の場合は、送り迎えのことを考えてもう少し近い2〜3km以内(徒歩なら1.5km圏内)に保育園・幼稚園があるのが望ましいといえるでしょう。
小学校・中学校周辺から賃貸物件を探す保育園周辺から賃貸物件を探す
第6位「通勤時間」
通勤時間の長さは、日々の疲れや子どもといっしょに過ごす時間に大きな影響を与えます。
総務省統計局の「平成 28 年社会生活基本調査」によると、通勤時間の平均は往復で1時間19分。
人によって希望条件は異なるかと思いますが、近すぎても仕事とプライベートの切り替えがしにくくなるため、20分〜40分程度がおすすめといえるでしょう。
また、乗車時間だけでなく、乗り換え回数や混雑状況も考慮に入れることでより快適な通勤がめざせます。
>>賃貸は通勤時間で決めるべき?長短で変わるメリット・デメリットを解説
第7位「最寄り駅までの距離」
自宅から最寄駅までの距離も、通勤や通学の負担を左右する重要なポイントです。
駅チカの物件はさまざまな移動に便利なうえ、暗い道を歩かずに済むという安全面でのメリットもあります。
ただし、駅周辺は家賃が高い、電車や人による騒音などのデメリットもあるため、最寄り駅から近すぎず遠すぎない徒歩10分圏内のエリアも人気となっています。
駅から10分離れると住宅街の雰囲気が強くなるエリアもあるため、静かな環境の物件が見つけやすくなるでしょう。
第8位「住宅の設備」
家族で賃貸を選ぶときのポイント第8位にランクインしたのは、「住宅の設備」でした。
室内関係では、ウォークインクローゼットやシューズインクローゼットなど収納スペースに関する設備が人気です。
室外の設備としては、オートロックやモニター付きインターホンなど防犯対策に関するものが人気となっています。
防犯対策から賃貸物件を探す
また、車を持っている場合は駐車場・ガレージ付の物件、テレワークが多い場合はワークスペースをしっかり確保できる物件など、それぞれのライフスタイルに適した条件で探すことも重要です。
駐車場・車庫・ガレージ付から賃貸物件を探すテレワーク向けから賃貸物件を探す
第9位「最寄りの路線や駅」
自宅からの距離だけでなく、最寄り駅とその駅に乗り入れている路線をチェックしているお母さん、お父さんも多いようです。
具体的なポイントとしては、駅周辺の充実度や主要路線へのアクセス、特急や急行が止まるかどうかなどが挙げられます。
また、座れる可能性が高い始発駅を最寄り駅とするのも、通勤や外出を楽にする考え方の一つといえるでしょう。
駅・路線から賃貸情報を探す
第10位「壁の薄さ・厚さ」
家族で賃貸を選ぶときのポイント第10位は「壁の薄さ・厚さ」でした。
賃貸物件の壁が薄いと、子どもの泣き声や騒ぐ声、走り回る音などで騒音トラブルに発展することもあります。
特にコントロールが難しい乳幼児の子どもを持つお父さん、お母さんは気にされる方が多いでしょう。
壁の厚さが15cm以上あれば防音性があるとされ、騒音トラブルのリスク減少が期待できます。
気になる場合は、不動産会社の担当に壁の厚さを確認するか、内見をおこなう際に壁を軽く叩いてみましょう。
賃貸物件の壁を叩くと、軽い音がしたり音が響いたりする場合は壁が薄いといえます。
過去に騒音トラブルがあったかどうかを不動産会社に聞いてみるのも良いでしょう。
また、フロアの一番端にある角部屋を選択するというのも一つの手です。
隣接する部屋が一つだけとなることが多いため、生活音を気にせずに暮らしやすくなります。
角部屋から賃貸物件を探す
優先順位を決めて家族に合った賃貸物件を
家族での物件選びには間取りや家賃、立地などさまざまなポイントがあります。
何を重視するかは各家庭によって異なりますので、よく家族で話し合って優先順位をつけておきましょう。
「賃貸スタイル」では、間取りや家賃、設備や周辺施設などさまざまな条件にこだわった物件検索が可能です。
子育て世帯におすすめの物件も豊富に取り扱っているため、ぜひご活用ください。
調査概要
調査対象:子どもがいる男女の20代~30代を対象に、インターネットでアンケートを実施。
賃貸を選ぶ際に一番重要視しているポイントをすべて回答してもらい、投票数・率をもとにランキングを算出。
調査期間:2023/07/11~ 2023/07/12
有効回答数:550人
引用についてのお願いを厳守いただける場合、当ページの調査データを利用してのオウンドメディアの記事・コラム・ブログ作成は問題ございません。
是非ご活用ください。
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出典の記載方法は以下のとおりです。
(出典記載例)
出典: 賃貸スタイル|お母さん・お父さんが重要視する賃貸のポイントランキングTOP10【アンケートデータあり】
https://www.chintaistyle.jp/article/chintai-survey-juyoshipointtop10/
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