ライター|F.A
大手不動産グループで17年間、現場実務から本社マーケティング、子会社の代表取締役まで経験。2023年に独立しコンサルティング会社を設立。現在は生成AIやデジタル戦略を活かし、不動産や飲食、広告など幅広い業界の成長を支援している。
目次
神奈川県での暮らしは本当に快適?アクセス・自然・家計事情を徹底解説
首都圏での新生活を考えるとき、「東京都内に住むか、それとも近郊の神奈川県にするか」で迷う人は多いでしょう。
神奈川県は、東京都の家賃を100%とした場合、約87%と比較的安く、都心へのアクセスも良好。さらに、海や山に囲まれた自然豊かな環境が魅力です。
ただし、2015年3月から2024年3月までの10年間で平均家賃は約1.9%上昇。2025年には、4人家族で年間約11万円の家計負担増が見込まれるなど、コスト面での注意も必要です。
本記事では、神奈川県での暮らしを検討中の方に向けて、家賃相場、物価、治安、住環境などをデータと生活者の声から総合的に解説します。単身者にもファミリー層にも役立つ、神奈川移住のリアルをお届けします。
神奈川県の基本情報と3大都市
33の市町村からなる神奈川県。
政令指定都市3市(横浜・川崎・相模原)を抱える都道府県は、全国で唯一という特徴を持ちます。
この3つの大都市を中心に、鎌倉や湘南といった観光地、箱根のような温泉地まで、実に多彩な顔を持つのが神奈川県の魅力です。
横浜市
横浜市は約376万人(2024年時点)の人口を擁する日本最大の市。
みなとみらい地区に代表される都市機能と、山手・元町エリアの異国情緒、そして郊外の豊かな住環境が共存します。
関連記事:【横浜市版】家賃が安いエリアはどこ?安い賃貸物件の特徴もご紹介
川崎市
川崎市は約154万人の人口を持ち、東京や横浜へのアクセスも良好な立地から、ベッドタウンとして発展。
武蔵小杉や川崎駅周辺の再開発により、若いファミリー層からの人気が急上昇しています。
関連記事:【川崎市版】家賃が安いエリアはどこ?安い賃貸物件の特徴もご紹介
相模原市
相模原市は約72万人の人口を持つ内陸部の中核都市。
都心へのアクセスを保ちながら、比較的ゆとりある住環境と手頃な家賃相場が魅力となっています。
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【2025年最新】神奈川県の家賃相場
県全体の家賃相場と10年間の推移
神奈川県の家賃相場を把握するうえで、まず注目したいのが全国における位置づけです。
2024年の神奈川県の平均家賃は64,179円で、全国的にも高水準にあります。
特に注目すべきは、過去10年間の家賃の推移です。
標準的な物件の賃料は、直近3年間で約7.04%上昇しています。
内訳を見ると、初年度は1.52%、2年目は2.71%、3年目は2.81%と、年を追うごとに上昇率が高まっており、家賃の値上がり傾向が強まっていることがわかります。
エリア別家賃相場ランキング
神奈川県で最も家賃相場の高い市区は逗子市の7.3万円で、最も安い市区は中郡の2.6万円と大きな差があります。
主要エリアの家賃相場を詳しく見ていきましょう。
家賃相場が高いエリアTOP5
- 逗子市:7.3万円
- 川崎市中原区
- 横浜市西区
- 横浜市中区
- 鎌倉市
川崎市中原区は、都市と自然が調和した生活が楽しめる地域です。
多摩川沿いには美しい公園が広がり、リラクゼーションやレクリエーションに最適という環境の良さが、高い家賃相場の要因となっています。
家賃相場が安いエリアTOP5
- 中郡:2.6万円
- 愛甲郡
- 足柄上郡
- 南足柄市
- 秦野市
これらの地域は都心から離れているものの、自然環境に恵まれ、ゆったりとした暮らしを求める層に人気があります。
全国2位の高水準。神奈川県の物価事情
物価指数から見る生活コスト
神奈川県は2021年の物価水準が総合指数(全国平均=100)で103.0と全国2位という高い水準にあります。
しかし、興味深いことに10大費目別の寄与度で分析すると、神奈川県が東京都を上回る費目は光熱・水道と諸雑費のみで、その他の費目では東京都より安い傾向があります。
光熱費の実態と節約の可能性
神奈川県では、電気代が全国平均に比べて低めで、ガス代と水道料金も平均よりやや低い傾向にあります。
これは都市部での効率的なエネルギー供給と競争による料金の削減が影響している可能性が高いためです。
つまり、物価指数は高いものの、工夫次第で生活コストを抑えることは十分可能ということです。
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東京都心への通勤・通学は?神奈川県の交通アクセス
神奈川県の大きな魅力の一つが、東京都心への優れたアクセス性です。
主要ターミナル駅から東京駅・新宿駅・渋谷駅への所要時間を見てみましょう。
【主要駅から都心へのアクセス】
- 横浜駅→東京駅:約25分(JR東海道線)
- 川崎駅→新宿駅:約35~40分
- 武蔵小杉駅→渋谷駅:約13分(東急東横線)
- 青葉台駅→渋谷駅:約30分(東急田園都市線)
これらの良好なアクセスにより、東京都心で働きながら、神奈川県のゆとりある住環境で暮らすというライフスタイルが実現可能となっています。
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【エリア別】神奈川県の治安
県全体の治安状況
神奈川県の刑法犯遭遇率は252人に1件で全国21位となっており、全国平均よりやや高い水準にあります。
特に注意すべきは特殊詐欺の刑法犯罪遭遇率が全国2位となっており、1,294人に1件発生している点です。
エリア別の治安状況
治安が良いエリア
- 葉山町の犯罪発生率は、0.43と神奈川県内で最も低いエリアです。
- 栄区、青葉区なども犯罪率が低い傾向にあります。
注意が必要なエリア
- 横浜市中区は、神奈川県でみても非常に治安の悪いエリアです。人口あたりの犯罪発生率は、約0.91%とワースト2位
- 横浜市西区、川崎市川崎区も比較的犯罪率が高いエリアです。
ただし、これらのエリアはもともと犯罪率が高かった地域でありながら、改善傾向が続いており、防犯対策の強化により安全性は着実に向上しています。
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神奈川県のおすすめエリア10選
一人暮らしにおすすめなエリアTOP5
- 武蔵小杉駅周辺
- 都心へのアクセス抜群(渋谷まで13分)
- 商業施設が充実
- ワンルーム家賃相場:7~8万円
- 日吉駅周辺
- 学生街で活気がある
- 飲食店が豊富で外食に困らない
- ワンルーム家賃相場:6~7万円
- 関内駅周辺
- 横浜の中心地でありながら家賃は比較的リーズナブル
- 深夜まで営業の飲食店多数
- ワンルーム家賃相場:6.5~7.5万円
- 橋本駅周辺
- 相模原市の中心地で利便性高い
- 東京都心への通勤も可能
- ワンルーム家賃相場:4~5万円
- 大船駅周辺
- 鎌倉市にありながら庶民的な雰囲気
- 複数路線利用可能
- ワンルーム家賃相場:5.5~6.5万円
関連記事:【日吉駅】の住みやすさや家賃情報まとめ「学生やファミリーが多い」
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子育て世帯におすすめなエリアTOP5
- 横浜市都筑区
- 大東建託の「街の住みここちランキング(神奈川県版)」で2019年~2023年の5年連続1位を獲得
- 令和4年4月1日現在で待機児童数ゼロを達成
- 2LDK家賃相場:12~15万円
- 藤沢市
- 令和4年4月1日現在で藤沢市の待機児童数はゼロ
- 湘南エリアで自然環境が豊富
- 2LDK家賃相場:10~13万円
- 川崎市中原区
- 令和5年4月時点で中原区の待機児童は0人
- 武蔵小杉を中心に子育て施設が充実
- 2LDK家賃相場:13~16万円
- 横浜市青葉区
- 青葉区は横浜市内でも自然が多く残る場所であり、市内最大の面積を誇る「こどもの国」があります
- 教育熱心な家庭が多い
- 2LDK家賃相場:11~14万円
- 大和市
- 子育て王国と公言している大和市は、神奈川県の中でもとくに子育て支援に力を入れている街です。待機児童においては、7年続けてゼロを達成
- 2LDK家賃相場:8~11万円
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【一人暮らし】神奈川県で暮らすメリット・デメリット
単身者が感じるメリット
1. 東京より家賃が安い 東京23区内と比較すると、同じ条件の物件でも2~3割程度家賃を抑えることができます。
2. 休日のレジャーが充実 湘南の海、箱根の温泉、鎌倉の観光地など、気軽に訪れることができる場所が豊富。
3. 食の選択肢が多彩 横浜中華街、湘南の海鮮、地元の商店街グルメなど、外食の選択肢が豊富で飽きません。
単身者が注意すべきポイント
1. 通勤ラッシュの激しさ 東京方面への通勤ラッシュは相当な混雑となります。特に東横線、田園都市線は要注意。
2. 車がないと不便なエリアも 郊外エリアでは車がないと生活が不便な場所も多くあります。駐車場代も考慮しましょう。
3. 物価の高さ 外食費や日用品の価格は東京とほぼ変わらない水準です。節約を心がける必要があります。
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【子育て世帯】神奈川県で暮らすメリット・教育環境
充実の子育て支援制度
1. かながわ子育て応援パスポート 神奈川県内在住の妊娠中の方や小学生以下の子どものいる家庭なら無料で登録が可能で、協力施設での割引やサービスを受けられます。
2. 医療費助成制度 多くの自治体で中学生まで医療費が無料または一部助成。厚木市では所得制限なしで、赤ちゃんから18歳までの健康保険適用医療費の自己負担額を助成しています。
3. 子育て支援センター 各市区町村に子育て支援センターが設置され、育児相談や一時預かりサービスを提供しています。
教育環境の充実度
都筑区は、教育環境の充実度が高く評価されており、教育熱心な家庭が多いと言われています。
私立高校への進学率は横浜市内でも高水準というように、教育に力を入れている地域が多くあります。
公立学校の質も全般的に高く、平成22年に開校したばかりの開成南小学校は、きれいで先生たちも熱心など、新しい学校施設も増えています。
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神奈川県での新生活を成功させる5つのポイント
1. エリア選びは優先順位を明確に
家賃、通勤時間、住環境、子育て環境など、何を最優先するかを明確にしてエリアを選ぶことが重要です。
都心に近い川崎・横浜エリアは利便性が高いが家賃も高め。
相模原や藤沢などは、家賃を抑えながらゆとりある生活が可能です。
2. 物価高を見据えた家計管理
2025年は4人家族で約11万円の家計負担増加が予測される中、固定費の削減や節約の工夫が必須です。
特に家賃は収入の30%以内に抑えることを目安にしましょう。
3. 治安情報は詳細にチェック
エリアによって治安状況は大きく異なります。
物件選びの際は、最寄り駅から物件までの道のりを実際に歩いて確認することをおすすめします。
4. 子育て支援は自治体ごとに確認
待機児童数や医療費助成、独自の子育て支援制度は自治体によって大きく異なります。
引っ越し前に必ず確認しておきましょう。
5. 交通アクセスは実際の時間帯で確認
通勤時間帯の混雑状況や、終電時刻なども事前に確認しましょう。
特に東京方面への通勤を予定している場合は、朝のラッシュ時の状況を体験しておくことが大切です。
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まとめ:神奈川県は「都会と自然のバランス」を求める人に最適
東京都心への良好なアクセスと、海・山に囲まれた豊かな自然環境。
そして、充実した子育て支援と教育環境。
神奈川県は、都会の利便性と郊外の住みやすさを両立させたい人にとって、理想的な選択肢となるでしょう。
確かに家賃や物価は決して安くはありません。
しかし、東京へのアクセスが良く、お洒落な街並みがあって自然が豊かであることなど、魅力の多い神奈川県での生活は、その価値に見合うものがあります。
本記事で紹介した情報を参考に、あなたにとって最適な街を見つけ、充実した神奈川ライフをスタートさせてください。
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