管理会社の対応が悪い!賃貸入居者が取るべき改善要求と対処法

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ライター|F.A

大手不動産グループで17年間、現場実務から本社マーケティング、子会社の代表取締役まで経験。2023年に独立しコンサルティング会社を設立。現在は生成AIやデジタル戦略を活かし、不動産や飲食、広告など幅広い業界の成長を支援している。

「修理の連絡をしても返事がない」「何度言っても改善されない」―増加する管理会社への不満

賃貸物件に住む多くの入居者にとって、管理会社は生活の安心を支える重要な存在です。しかし近年、「設備が故障しても修理が遅い」「問い合わせへの返答がない」といった管理会社への不満の声が急増しています。

全国賃貸住宅新聞社が2024年11月に発行した「賃貸管理・オーナー動向データブック2024-2025」では、管理会社1085社を調査しており、管理業務の質にばらつきがあることが浮き彫りになっています。では、管理会社の対応に不満を抱えた入居者は、どのように改善を求めればよいのでしょうか。

本記事では、管理会社の対応が悪い場合の具体的な改善要求の方法から、相談先、さらには管理会社の変更要求まで、入居者が知っておくべき対処法を詳しく解説します。

なぜ管理会社の対応は悪くなるのか?3つの構造的問題

1. 担当者のスキル不足と人員不足

管理会社の担当者が不誠実だと、トラブルの対応に消極的で問題が解決しない可能性があります。さらに、賃貸管理会社では人員不足の問題もあり、1人で多くのマンションを担当することも珍しくありません。

実際、経験の浅い担当者が複数の物件を抱えることで、以下のような問題が発生しています。

  • 緊急度の低いトラブルが後回しにされる
  • 連絡を忘れて対応が遅れる
  • 適切な判断ができず問題が長期化する

2. 管理費用と管理品質の相関関係

極端に悪条件な部屋でもない限り、半年以上空室が埋められないのは、管理会社の対応がずさんであると考えられます。管理費用を安く抑えようとするオーナーの意向により、管理会社が十分なサービスを提供できないケースも増えています。

3. 責任の所在が不明確

トラブルによっては、管理会社の担当者だけの判断では対応できない場合もあります。理事長への確認や上司の承認が必要な場合、対応がさらに遅れることがあります。

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管理会社の対応が悪い場合の段階的対処法

ステップ1:まずは管理会社に直接改善要求

効果的な改善要求の方法

1. 書面での要求 口頭での要求だけでなく、必ず書面(メールや手紙)で記録を残しましょう。内容には以下を明記します。

  • 発生した問題の詳細(日時、場所、状況)
  • これまでの対応経緯
  • 具体的な改善要求と期限
  • 改善されない場合の対応方針

2. 証拠の収集

  • 写真や動画での記録
  • やり取りのメール保存
  • 電話の日時と内容のメモ

ステップ2:相談窓口の活用

管理会社が改善に応じない場合は、以下の相談窓口を活用できます。

1. 市区町村の法律相談窓口

お住まいの市区町村で法律相談を受け付けており、各種トラブルを無料で弁護士に相談することができます。事前予約が必要な場合が多いため、各自治体のウェブサイトで確認しましょう。

2. 国民生活センター(消費者ホットライン)

国民生活センターは、生活に関する苦情や問い合わせ全般の相談窓口です。賃貸トラブルの相談も受け付けており、専門的なアドバイスを無料で受けられます。

消費者ホットライン:188(いやや)

3. 宅建業者の所管窓口

トラブルの相手が不動産会社(宅建業者)であれば、まずは先方の免許証番号を確認します。

  • 都道府県知事免許:各都道府県の宅建業担当窓口
  • 国土交通大臣免許:本店所在地を管轄する地方整備局

4. 賃貸住宅管理業の登録事業者への対応

管理会社が国交省への登録事業者であれば国の指導権限が及びます。2021年6月施行の賃貸住宅管理業法により、200戸以上を管理する業者は登録が義務化されています。

ステップ3:内容証明郵便による正式な要求

相談窓口でのアドバイスを踏まえ、改善が見られない場合は内容証明郵便を送付することを検討します。

内容証明郵便の効果

郵便局による証明文言と証明年月日が記載されており、一見して通常の郵便とは違います。これにより以下のような効果が期待できます。

  • 法的な証拠として残る
  • 相手に心理的プレッシャーを与える
  • 「裁判も辞さない」という本気度が伝わる

ステップ4:管理会社の変更要求

入居者からの管理会社変更要求は可能か?

直接的な管理会社の変更権限は入居者にはありませんが、以下の方法で間接的に働きかけることができます。

1. オーナーへの直接相談 管理会社を通してもトラブルが解決しない場合、物件オーナーに直接相談することも一つの方法です。

2. 入居者全体での要望 複数の入居者が同様の不満を抱えている場合、連名で要望書を提出することで、オーナーに管理会社変更を検討してもらえる可能性が高まります。

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よくある管理会社トラブルと具体的対処法

1. 設備故障への対応が遅い

賃貸物件における水漏れは比較的頻繁に起こるトラブルです。エアコンや給湯器などの故障も含め、生活に支障をきたす設備トラブルへの対応遅延は深刻な問題です。

対処法:

  • 緊急性を明確に伝える
  • 仮住まいが必要な場合はその旨を伝える
  • 「部屋にいられないから」という理由で、ホテルやウィークリーマンションを利用するための仮住まい費用を請求される可能性があります

関連記事:賃貸の設備を大家さんが修理してくれない!修繕義務と対処法を解説

2. 問い合わせへの返答がない

客付け会社は管理会社の返答が遅いと迷惑を生じて、管理会社が嫌いになり評判が悪くなってしまうパターンが顕著です。

対処法:

  • 複数の連絡手段を使う(電話、メール、訪問)
  • 連絡記録を詳細に残す
  • 一定期間返答がない場合は上位の責任者に連絡

3. 約束を守らない

管理会社が実行するといったことを、実行しなくて評判が悪くなるケースは非常に多いといえるでしょう。

対処法:

  • 約束内容を必ず書面で確認
  • 期限を明確に設定
  • 履行されない場合の対応を事前に伝える

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管理会社変更時の注意点

入居者が知っておくべきポイント

管理会社変更のお知らせにともなって、家賃の支払いについての連絡も間違いなくあるはずです。しかし、注意すべき点があります。

1. 詐欺に注意 管理会社の変更を装った詐欺というのが実際に起こっているのです。必ず以下を確認しましょう。

  • 現在の管理会社に変更の事実を確認
  • 新しい振込先の正当性を確認
  • 不審な場合は絶対に振り込まない

2. 契約内容の確認 安易に新しい契約書にサインと捺印をしないこと!管理会社変更時に不利な条件に変更される可能性があるため、契約内容は必ず確認しましょう。

関連記事:賃貸物件の管理会社の調べ方!連絡先がわからないときの手段

法的根拠と管理会社の義務

賃貸住宅管理業法による規制

2021年6月に施行された賃貸住宅管理業法により、管理会社には以下の義務が課されています。

営業所又は事務所ごとに、賃貸住宅管理の知識・経験等を有する業務管理者を1名以上配置する必要があります。

また、管理業務の実施状況など以下の事項について少なくとも年1回以上の頻度で物件のオーナーに対し報告が必要となります。

罰則規定

第23条第1項の規定による命令に違反したときは、6月以下の懲役若しくは50万円以下の罰金に処される可能性があります。

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まとめ:泣き寝入りしない!積極的な行動が改善への第一歩

管理会社の対応が悪い場合、入居者には様々な改善要求の手段があります。重要なのは以下の4点です。

  1. 記録を残す:すべてのやり取りを証拠として保存
  2. 段階的な対応:まずは直接交渉、次に相談窓口、最後に法的手段
  3. 連携する:他の入居者と協力して要求
  4. 諦めない:継続的な働きかけが改善につながる

賃貸物件でトラブルが起こった場合に、多くの入居者はまず管理会社に相談します。しかし、そこでの対応が不十分だと判断されると、入居者が公的機関に報告することが考えられます。

快適な賃貸生活を送る権利は、すべての入居者にあります。管理会社の対応に不満がある場合は、本記事で紹介した方法を参考に、積極的に改善を求めていきましょう。一人で悩まず、適切な相談窓口を活用することで、必ず解決への道は開けるはずです。

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