冬になると賃貸物件では結露・カビ・寒さ・給湯器の凍結などのトラブルが増えます。
本記事では、冬に多い賃貸トラブルの原因と対策、費用負担の考え方、内見時のチェックポイントまで分かりやすく解説します。
目次
冬に起こりやすい賃貸トラブルと原因・対策まとめ

冬の賃貸生活には、特有のトラブルがいくつかあります。トラブルの例と起こさないためにできる対策を紹介します。
賃貸物件で冬に多い結露・カビの発生
冬の賃貸トラブルで最も多いのが結露とカビの問題です。室内外の温度差が大きくなる冬場は、窓ガラスや壁に水滴が発生しやすくなります。結露を放置すると、壁紙やカーテン、家具の裏側にカビが繁殖します。
退去時にカビがひどい場合、原状回復費用を請求されることがありますが、原因が入居者の換気不足や清掃不十分によるものか、建物の断熱性能や構造上の問題によるものかによって、費用負担の判断は異なります。そのため、日頃からの対策と早めの相談が重要です。
結露対策として効果的な方法
- こまめな換気(1日2〜3回、5〜10分程度)
- 洗濯物の室内干しをする場合、除湿機やサーキュレーターを活用する
- 窓用結露防止シートの貼付
- 家具を壁から5〜10cm離して配置
結露やカビは、日々の対策だけでなく、物件の構造や間取りによっても発生しやすさが大きく異なります。
アパートで結露がひどくなる原因や、カビを防ぎやすい賃貸物件の選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
「アパートの結露がひどい」原因と対策、カビを防ぐ賃貸物件選びのポイントは?
部屋や足元が寒い!賃貸物件での寒さ問題
エアコンをつけても一向に暖まらない、足元が冷えるといった悩みも冬の定番トラブルです。原因は断熱性能の低さや窓からの冷気、エアコンの性能不足などが考えられます。
部屋を暖めるエアコン以外の方法
- 厚手のカーテンや断熱カーテンで窓からの冷気を遮断
- 窓に断熱シートやプチプチを貼る
- ホットカーペットやこたつの併用
- オイルヒーターやセラミックファンヒーターの活用
- 床にアルミシートやラグを敷いて冷気を遮断
- ドアに隙間テープを貼り、冷気の侵入を防ぐ
「エアコンをつけても部屋が暖まらない」「冬になると室内が底冷えする」と感じる場合、物件の断熱性能が影響している可能性があります。
賃貸物件でも確認できる断熱性の見極め方や、窓まわりの寒さ対策については、こちらの記事が参考になります。
賃貸にも断熱性はある?高断熱物件の見極め方・窓の暑さ寒さ対策!
賃貸物件の給湯器・水道管の凍結トラブル
氷点下になる地域では、給湯器の配管や水道管が凍結するトラブルが発生します。朝になるとお湯が出ない、水道が使えないという事態は生活に大きな支障をきたすでしょう。
こうした場合、まずは凍結なのか故障なのかを見極める必要があります。気温が上がっても復旧しない場合は、速やかに管理会社や大家さんに連絡しましょう。
凍結予防策
- 夜間に水を少量出し続ける(物件によっては推奨されない場合もあるため、事前に管理会社へ確認しましょう)
- 給湯器の凍結予防運転機能があるかを確認する
- 配管に保温材を巻く(管理会社に相談が必要です)
- 長期不在時は水抜きを行う
給湯器の不具合が起きたとき、「自分で業者を呼んでいいのか」「まず誰に連絡すべきか」迷う方も多いでしょう。
賃貸物件で給湯器が故障した場合の正しい連絡先や対応手順については、以下の記事で詳しくまとめています。
寒波で停電する?賃貸物件での対処と備え

近年、冬の寒波による大規模停電が各地で発生しています。暖房が使えなくなるだけでなく、オール電化物件では調理もできなくなります。
停電への備え
- カセットコンロとガスボンベの常備
- 充電式のカイロや湯たんぽの準備
- 懐中電灯やランタン、モバイルバッテリーの確保
- 毛布や寝袋など保温グッズの用意
暖房でカラカラ?賃貸物件の乾燥トラブル
暖房を使うと室内の湿度が低下し、乾燥による喉の痛みや肌荒れ、静電気の発生などが起こります。湿度が極端に低下すると、ウイルスが空気中で生存しやすくなり、感染リスクが高まるとされています。
乾燥対策
- 加湿器の使用(適正湿度は40〜60%)
- 濡れタオルを室内に干す
- 観葉植物を置く
- 洗濯物を室内干しする(結露には注意が必要です)
暖房音・足音が気になる?冬の賃貸騒音トラブル
冬は窓を閉め切るため、普段は気にならない生活音が響きやすくなります。また、暖房器具の稼働音や、寒さで硬くなった床を歩く音なども騒音トラブルの原因になります。
騒音対策
- 厚手のスリッパやルームシューズを履く
- カーペットやラグを敷く
- 深夜早朝の洗濯機や掃除機の使用を控える
- 暖房器具はなるべく静音タイプを選ぶ
賃貸物件での石油ストーブ・石油ファンヒータートラブル
賃貸物件では、火災防止や結露対策の観点から、石油ストーブなどの使用を禁止しているケースが多く見られます。これを知らずに使用すると、契約違反になるだけでなく、大量の水蒸気が発生して結露を悪化させる原因になります。
なぜ石油ストーブが禁止されることが多いのか、使用時の注意点については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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冬の賃貸トラブルは「誰の責任」?
賃貸トラブルが発生した際、入居者と貸主のどちらが費用を負担するかは重要なポイントとなります。場合によって異なることもあるのでチェックしておきましょう。
貸主(大家さん・管理会社)の責任になるケース
以下のケースは、貸主側の負担で修理・対応してもらえます
- 給湯器の故障:給湯器の故障
- 配管の凍結破損:建物の断熱不足など、構造的な問題が原因の場合
- 暖房設備の不具合:備え付けエアコン、浴室暖房乾燥機の故障
- 断熱性能の問題:通常の居住に支障が出るレベルの構造上の問題
- 水漏れ:配管の老朽化による水漏れ
※ただし、入居者の使用状況や注意義務の有無によって判断が分かれる場合もあります。
借主(入居者)の責任になるケース
以下は入居者の管理不足とみなされる可能性があります。
- カビの発生:換気や掃除を怠ったことによるカビ
- 凍結:水抜きなど適切な予防措置を取らなかった場合
- 暖房器具の故障:入居者が持ち込んだ器具の故障
- 壁紙の損傷:カビを放置して壁紙が剥がれた場合
ただし、結露やカビがひどい状況が建物の構造的な問題である場合は、貸主の責任となることもあります。判断が難しい場合は、写真を撮って記録を残し、早めに管理会社に相談しましょう。
原状回復の基本的な考え方や、費用負担の目安、よくあるトラブル事例については、以下の記事もあわせて確認しておきましょう。
賃貸物件の原状回復とは?費用負担や相場、トラブル事例をご紹介
万が一に備えて「家財保険」を確認
もし、適切な予防措置を取らず、水道管が凍結して破裂し、階下の部屋まで水浸しにしてしまった場合、多額の賠償責任が発生する可能性があります。
このような凍結による水漏れや思わぬ事故に備えるためには、家財保険の内容を理解しておくことが大切です。
賃貸契約時に加入する家財保険の補償内容や、加入しておくべき理由については、こちらの記事で詳しく解説しています。
家財保険とは?賃貸契約で入ったほうがいい理由と他の保険との違い
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カビ・凍結・故障…賃貸の冬トラブル発生時の対処法

もし、賃貸でトラブルが起こってしまった場合は以下の手順で対応しましょう。
- 状況の記録:写真や動画で現状を記録
- 応急処置:可能な範囲で被害拡大を防ぐ
- 管理会社への連絡:勝手に業者を呼ばず、管理会社の指示に従う
カビへの対処法
カビが発生してしまった場合でも、早期発見なら軽度なカビは自分で対処できることもあります。
- エタノールスプレーで拭き取る
- カビ取り専用シートを使用する
ただし、黒カビや広範囲に広がったカビの場合、効果が限定的であったり、素材を傷める恐れがあります。無理に自己判断で処理すると、退去時にトラブルになる可能性もあるため、早めに管理会社へ相談しましょう。
給湯器トラブルへの対処法
給湯器でお湯が出なくなったときは、凍結なのか故障なのかによって対処が異なります。
水は出るが、お湯が出ない場合は凍結の可能性が高い一方で、点火不良やガス供給の問題など、別の原因が考えられることもあります。リモコンにエラーコードが出たり、異音・異臭・水漏れがあれば故障の可能性が高いと言えるでしょう。
凍結の場合は、無理に熱湯をかけず、気温が上がる昼間まで待つなど自然解凍を待ちましょう。
故障の場合は、自分で修理業者を呼ばずに、まずは管理会社に連絡しましょう。リモコンのエラーコードが出た場合は写真を取っておくと状況説明がスムーズになります。
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寒い・結露しない?冬の賃貸内見で見るべきポイント
冬のトラブルを避けるには、入居前の物件選びが重要となります。これから引っ越しを考えているなら、冬の内見は物件の「真の実力」を知る絶好のチャンスです。
内見時には以下の内容をチェックしましょう。
結露・カビのチェック
- 窓枠やサッシ:結露の跡や黒ずみがないか
- 壁紙:カビや変色、水染みがないか
- クローゼット内:カビ臭さや湿気がないか
- 換気設備:24時間換気システムの有無と動作確認
断熱性能のチェック
- 窓ガラスの種類:単板ガラスではなく複層ガラスか
- 窓の隙間:サッシの気密性を確認
- 壁の厚さ:隣室との壁を軽く叩いて確認
- 方角:南向きは日当たりが良く暖かいか
- 最上階・角部屋:外気に接する面が多いと寒い
暖房設備のチェック
- エアコンの年式:古いと暖房効率が悪い(実際につけてもらう)
- 暖房能力:部屋の広さに対して適切か
- 設置位置:エアコンの位置が高すぎると暖気が足元に届かない
給湯器のチェック
- 給湯器の型番と年式:10年以上経過していると故障リスク増
- 設置場所:屋外設置の場合は凍結対策があるかどうか
- 追い焚き機能、浴室暖房乾燥機:冬は重宝する機能
冬の内見のベストタイミング
冬の物件選びは、実際に寒い時期(12月〜2月)に内見するのが理想的です。暖房をつけてもらい、実際の暖まり具合を体感しましょう。
また、朝の時間帯に訪問すれば、結露の発生状況も確認できます。
冬でもストレスなく快適に過ごすために

冬の賃貸トラブルは、日頃のメンテナンスで大幅に減らせます。しかし、構造上の問題で解決が難しい場合は、より新しい物件か断熱性の高い物件への住み替えも検討しましょう。
物件選びの段階で断熱性能や暖房設備、結露のしやすさをしっかりチェックすることで、入居後のトラブルを大幅に減らせます。トラブルを避けて快適に暮らすためにも、冬の内見は特に慎重に行いましょう。
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