ペット可物件の探し方!ネットにないお得情報も見逃さないコツとは?

愛犬や愛猫と一緒に新生活をスタートさせたい。そんな願いを持つペット飼い主にとって、理想の住まい探しは簡単ではありません。一般的な賃貸物件と比べて選択肢が限られる中、どうすれば効率的に条件に合う物件を見つけられるのでしょうか。実は、ネット検索だけでは見つからない優良物件が、まだまだ市場には眠っています。本記事では、ペット可物件探しの成功率を格段に上げる実践的なノウハウをお伝えします。

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ライター|F.A

大手不動産グループで17年間、現場実務から本社マーケティング、子会社の代表取締役まで経験。2023年に独立しコンサルティング会社を設立。現在は生成AIやデジタル戦略を活かし、不動産や飲食、広告など幅広い業界の成長を支援している。

ペット可物件の現状と探し方の基本

増加するペット可物件、それでも需要に追いつかない現実

近年、ペット飼育世帯の増加に伴い、ペット可物件も徐々に増えています。一般社団法人ペットフード協会の調査によると、2023年の犬猫飼育頭数は約1,600万頭。これは15歳未満の子どもの人口を上回る数字です。

しかし、賃貸物件全体に占めるペット可物件の割合は、依然として10~15%程度にとどまっています。特に都市部では需要と供給のギャップが大きく、条件の良い物件は即座に埋まってしまう状況が続いています。

なぜペット可物件は少ないのか

物件オーナーがペット飼育を敬遠する理由は主に3つあります。

  1. 原状回復費用の懸念 – 爪痕や臭いなど、通常の使用を超える損耗への不安
  2. 近隣トラブルのリスク – 鳴き声や足音による苦情の可能性
  3. 退去後の募集への影響 – ペットアレルギーを持つ入居希望者への配慮

これらの懸念を理解した上で物件を探すことが、スムーズな契約への第一歩となります。

ネット検索で効率的にペット可物件を見つけるコツ

検索条件の設定は「緩め」がポイント

多くの方が陥りがちなのが、最初から条件を絞りすぎてしまうこと。まずは以下の順序で検索範囲を広げていきましょう。

  1. エリアを少し広げる – 最寄り駅から隣接駅まで範囲を拡大
  2. 家賃上限を1万円上げる – ペット可物件は相場より高めの傾向
  3. 築年数の条件を緩和 – リフォーム済み物件なら古くても快適

複数の不動産ポータルサイトを活用

大手ポータルサイトだけでなく、地域密着型のサイトも併用することで、より多くの物件情報を収集できます。

  • 大手ポータルサイト – 物件数が豊富で比較検討しやすい
  • 地域特化型サイト – 地元の不動産会社が独自に掲載する物件が見つかる
  • ペット専門サイト – ペット可物件に特化した検索が可能

関連記事:【完全攻略】不動産ポータルサイトで理想の部屋を見つける!プロが教える検索テクニック

「ペット相談可」物件も視野に入れる

「ペット可」と明記されていなくても、「ペット相談可」となっている物件は交渉の余地があります。小型犬1匹なら許可が下りるケースも多く、選択肢を広げる重要なポイントです。

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不動産会社への直接相談で見つかる「隠れ優良物件」

なぜネットに載らない物件があるのか

インターネット上に掲載されない物件には、いくつかの理由があります。

  1. オーナーの意向 – 広告費を抑えたい、慎重に入居者を選びたい
  2. 管理会社の専有物件 – 自社顧客を優先的に案内
  3. 条件付き物件 – ペット飼育に関して個別相談が必要

これらの物件情報は、不動産会社に直接足を運ぶことで初めて紹介されることが多いのです。

不動産会社選びの3つのポイント

効率的に物件を見つけるためには、適切な不動産会社選びが欠かせません。

  1. ペット可物件の取り扱い実績
    • ホームページや店頭でペット可物件を積極的にアピールしているか
    • スタッフ自身がペット飼育経験を持っているか
  2. 地域密着度
    • 地元のオーナーとの信頼関係が築けているか
    • 周辺環境(動物病院、ペット用品店など)に詳しいか
  3. 柔軟な対応力
    • ペット飼育に関する交渉を積極的に行ってくれるか
    • 複数の選択肢を提案してくれるか

不動産会社への効果的な相談方法

訪問時には以下の情報を整理して伝えることで、より的確な物件紹介を受けられます。

  • ペットの詳細情報 – 種類、大きさ、年齢、性格
  • 飼育環境の希望 – 散歩コース、日当たり、防音性
  • 予算と優先順位 – 譲れない条件と妥協できる点を明確に

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内見時に必ずチェックすべき7つのポイント

1. 床材と壁の材質

フローリングの場合、ペット対応の滑りにくい加工がされているか確認しましょう。クッションフロアなら爪痕がつきにくく、掃除も簡単です。壁紙も、引っかき傷に強い素材かどうかチェックが必要です。

2. 防音性能

隣接する部屋との壁の厚さや、上下階への音の響き方を確認します。可能であれば、実際に部屋で手を叩いたり、廊下を歩いてみたりして音の伝わり方を体感しましょう。

3. 共用部分の設備

  • エレベーター – ペット同乗可能か、サイズは十分か
  • エントランス – 足洗い場の有無
  • ゴミ置き場 – ペット用品の廃棄ルール

4. 周辺環境

物件から徒歩圏内に以下の施設があるか確認します。

  • 動物病院(緊急時対応可能な病院も)
  • ペット用品店やトリミングサロン
  • 散歩に適した公園や遊歩道

5. 日当たりと風通し

ペットの健康維持には適度な日光と新鮮な空気が不可欠です。特に猫を飼う場合は、日向ぼっこができる窓辺があるかチェックしましょう。

6. 収納スペース

ペット用品は意外と場所を取ります。フード、トイレ用品、おもちゃなどを収納できる十分なスペースがあるか確認が必要です。

7. 安全性の確認

  • バルコニーの柵の間隔(小型ペットが通り抜けないか)
  • 窓の施錠機能(脱走防止)
  • 室内の段差や危険な箇所の有無

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ペット可物件の契約前に確認すべき重要事項

ペット飼育に関する契約条件

契約書や重要事項説明書で、以下の点を必ず確認しましょう。

  1. 飼育可能なペットの種類と頭数
    • 「小型犬1匹まで」など具体的な記載があるか
    • 将来的に頭数を増やす可能性がある場合の対応
  2. 追加費用の有無
    • 敷金の積み増し(通常1~2ヶ月分追加)
    • ペット飼育に伴う家賃の上乗せ
    • 退去時のクリーニング費用
  3. 原状回復の範囲
    • 通常使用の範囲内と認められる損耗
    • ペット飼育に起因する修繕費用の負担割合

トラブルを避けるための予防策

入居前に以下の対策を講じることで、後々のトラブルを防げます。

  • 現状確認書の作成 – 入居時の部屋の状態を写真で記録
  • 近隣への挨拶 – ペット飼育の旨を事前に伝える
  • 管理会社との連絡体制 – 緊急時の対応方法を確認

より良い物件を見つけるための+αのテクニック

タイミングを見極める

ペット可物件が市場に出やすい時期があります。

  • 1~3月 – 転勤シーズンで物件の動きが活発
  • 9~10月 – 秋の異動時期で穴場物件が出ることも

逆に4~8月は物件数が少なくなる傾向があるため、この時期は不動産会社との関係構築に注力し、良い物件が出たらすぐに連絡をもらえる体制を整えておくことが重要です。

交渉の余地を探る

ペット不可物件でも、条件次第では交渉可能な場合があります。

  • 長期契約の提案 – 2年以上の契約を確約
  • 保証金の上乗せ – オーナーの不安を軽減
  • ペット飼育歴のアピール – 過去のトラブルなし実績

SNSやコミュニティの活用

最近では、ペット飼い主向けのSNSグループやオンラインコミュニティで物件情報が共有されることも増えています。地域のペット飼い主ネットワークに参加することで、口コミ情報を得られる可能性があります。

まとめ:理想の物件に出会うために

ペット可物件探しは、一般的な物件探しよりも時間と労力を要します。しかし、適切な方法を知り、計画的に行動すれば、必ず理想の住まいは見つかります。

重要なのは、ネット検索だけに頼らず、不動産会社への直接相談も積極的に行うこと。そして、内見時には細部まで確認し、契約条件をしっかりと把握することです。

愛するペットとの新生活を素敵にスタートさせるために、今回ご紹介したポイントを参考に、焦らずじっくりと物件探しを進めてください。きっと、あなたとペットにとって最高の住まいが見つかるはずです。

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